2021年3月23日、
かぷかぷ活動中に、
参加児が救急車に乗る怪我がありました。
【当日の状況】
12:35頃 活動場所の小川にかかる橋付近から、男児(4歳1か月)が女児(3歳6か月)を後ろから押し、落下。
外傷は見られなかったが全身ぬれて泥だらけになり、怖さと寒さから震えが止まらない。
服も脱げなかったのでいったん駐車場のスタッフ車内に入って体をあたため、落ち着いてから着替え。
腰付近に擦り傷1センチ四方のものがあった。
13:05頃 先ほどと同じ橋付近から、同男児が女児(2歳2か月)を後ろから押し、落下。
前頭部に擦り傷とおおきなたんこぶ、鼻の下擦りむき、口から血がでた。
おでこ中心部に出血と内出血があったため、念の為救急車を呼ぶ。
青梅総合病院に運ばれ、病院では、絆創膏と消毒の処置だった。
【振り返った点】
・1回目の事故の際、当事者の親が子どもから目を離していて、状況が分かっていなかった。
・スタッフも見ていないところで起きたにも関わらず、聞き取りなど現場把握せずに、処置や同じ場所で引き続き活動を続けてしまった。
→「押した」ことによる事故が起こったという事実が分かった時点で、親子ごとで見守りをお任せして、
まず介抱している以外のスタッフで現況確認、周囲の人も含めて聞き取り、その後のリスク想定と対応を検討すべきだった。
押したという人的な原因が明確であれば、本人確認して見守り強化、二次被害も想定でき、活動場所を移動する、事故のあった場所に近づかない。
スタッフ自身が介抱でその場を離れるする必要があれば見守りの目が減るので活動としては解散して帰宅してもらう、などの判断が可能だった。
・今回参加子ども14名(スタッフ子ども含む)大人11名、スタッフ4名
基本的にスタッフは5組に1名で、親子で見守りという原則での会として運営している。スタッフは緊急対応時に備え2名以上が原則。
春休み期間のためスタッフは単身の人手が足りず、子連れで3名が出動して午前中は通常より手厚い体制だったが、途中1人が抜けた後のタイミングで事故発生。
→子連れスタッフを含めたスタッフでの動き方を確認し、もうスタッフを1名増員するか、参加できる人数を制限すべきだった。
【今後の改善策】
・事故時のスタッフ間連携手順化
どの活動もスタッフ3名で活動にあたる。ケアにあたるスタッフ(1名)、現場指揮(2名)を原則として
まずは状況の確認をスタッフだけでなく、その場で全ての当事者・参加者全員で聞き取り行い情報を整理し、その後の対応について相談決定。
搬送などある重大事故は原則その場で活動は終了。搬送される人にはスタッフは1名同行する。
・スタッフ体制に合わせた1回あたりの受け入れ人数の確認と制限
スタッフ体制を見直し、原則こども5人に対してスタッフ1名としていく
(子連れスタッフの場合はその子を含む、原則子連れは1名のみ。それ以上は見守れる範囲でボランティアとする)
スタッフ体制が手薄くなる長期休暇期間は、受け入れ人数を減らし、安全が担保できるようにする。
またスタッフおよびその子の体調不良等により出るのが難しい場合は、参加者も先着順で減らす制限をかけさせてもらう。
・ 親子の見守りの再徹底
リスクのある野外での活動を安全に行うために、親はこどもから目を離さないという活動ルールを再度確認する。
自分のこどもから目を離さざるを得ないときは、周囲の家族やスタッフに声をかけるなど、誰も見ていない状況を作らないよう、スタッフからも働きかけていく。
・お互いを見守り合う雰囲気づくり(継続参加してくれているメンバーの中で)
お互いの特性や背景を知る機会を増やすことで、すべてのこどもたちをあたたかく見守れる場づくりをする。具体的には、朝の会、終わりの会で【みんなのひとことタイム】をつくる。
朝の会では、その日の参加する親子とスタッフ全員が、その日の気持ちやコンディションを話す。
(昨日夫婦喧嘩したから励ましてほしいとか、旦那さんが仕事が忙しくてしわ寄せが来てつらいとか、夜泣きがひどくて親子とも寝られてないとか、今日はどうしてもバッタをたくさん捕まえたいとか、、)
終わりの会では、今日終えてどうだったか、ヒヤリ・ハットがあれば話す。
(こんなにカエルを掴んだのは初めてでとても嬉しいとか、池に落ちそうでヒヤヒヤしたとか、誰かと喧嘩したとか手をつないだとか)
それをスタッフでメモして曜日ごとのライングループでシェアする(シェアしてほしくないことは教えてもらえたら伏せる)
その日の参加してない人も雰囲気や、出来事を感じられて繋がれたら、その先の活動でもお互いの見守りにつながるのではないかなと思っています。
・ヒヤリ・ハットの共有
スタッフでまとめているかぷかぷ活動のヒヤリ・ハットを、前月分の集計を毎月はじめの火曜・水曜・金曜・土曜で共有し、オンラインでもシェアする。
起こったヒヤリ・ハットを知り、気をつけていく事項について知ってもらう機会を持つことで、その場にいるみんながこどもたちのみまもる目を豊かにしていく。
・新しいメンバーが体験参加するときの受入体制
体験参加は、その親子がどういう背景があるかわからない状況での活動になるので、スタッフ体制に余裕があるときに受け入れていく(スタッフ体制カウント時に考慮する)。さらに特性や気持ちや状況などしっかりとスタッフがまず聞き取りながら、全体の輪の中に入れるようサポートしていく
・夜カフェ、はたけのおしゃべりひろば、部活やキャンプなどの、コミュニケーションの機会づくり
来年度は不定期だが、活動外でも上記のようなかぷかぷ仲間内のコミュニケーションの機会を増やしていく。任意参加だが、より深く知り合うきっかけにしてもらえるよう企画運営していく。
今回の件で、あらためて、
このゆびとーまれ、という声かけをして運営をしてきた立場としては、仕組みや雰囲気づくりの至らなさを反省しています。同時に、かぷかぷのみんなが立場によらず、それぞれに力を貸してくれたり心を寄せてくれたりしているあたたかさを、今回あらためて体感しています。かぷかぷは、これからもっと、より知り合いつながって、みんなでつくっていけるね。
そのためにも、今のかぷかぷには、もっと、それぞれの声をだす、気持ちを出す、知り合う、繋がる、そんな機会を増やすことが、場としていま必要な仕組みなのかな、と思っています。そうすることで暖かな見守りの目を増やし、気づきを増やし、こどもたちが、のびのび安心できる、親も安心できる、そんなみんなであたたかな安心できる自然の中の子育ての場を、深めてつくっていけたら嬉しいです。
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