第13歩:カタツムリ/さかでぃの森のむしめがね

ぱらぱら、しとしと、ざーざー。

雨の多い6月。それでもかぷかぷの活動日には元気に集まるかぷかぷっ子たちはさすが。

あじさいとかぷかぷっ子

虫や鳥も雨宿りをして出会う機会が減るけど、

こんな雨の時期に元気な生き物といえばーー

そう、カタツムリ。

晴れている時はなかなか見かけないけど、

雨に濡れた葉っぱや地面ではツノ出し目玉出しスイスイ歩いています。

カタツムリたち

身近なカタツムリですが、日本では800種以上ととても多くの種類がいます。

実はその中に「カタツムリ」という名前がつくものはいないのが何とも不思議なところ。

図鑑を開いてみると、カタツムリたちは「○○マイマイ」と名前がついています。

このマイマイというのが分類上は正式な名前なのです。

とはいえ、普段呼ぶ分にはカタツムリで全く問題ありません。


たくさんの種類のカタツムリがいるとはいえ、

地域によってある程度住む種類が決まっているのと、大きなものは少ないので、

普段目にする種類は限られます。

私たちの身近で見られる代表的なものの一つは、ミスジマイマイ。

ミスジマイマイ

殻に三本線が入っている(一本だけのものや入っていないのもいる)のが名前の由来。

木の上など、高いところに住み、大型なので目立ちます。

梅雨にぴったりの取り合わせアジサイで見かけるカタツムリもこのミスジマイマイが多いと思います。


身近なカタツムリで他に分かりやすいのは、ヒダリマキマイマイでしょうか。

多くのカタツムリは、殻が右巻きなのですが、ヒダリマキマイマイはその名の通り左巻き。

ヒダリマキマイマイ

他にも、薄茶色のオナジマイマイ、クリーム色のコハクオナジマイマイ、

殻が山のようにとんがったニッポンマイマイ、

殻に毛の生えたオオケマイマイあたりが見分けやすいところ。

コハクオナジマイマイ
コハクオナジマイマイ

色々探していると、数ミリから2cmくらいの小さなカタツムリにも出会うかも。

カタツムリの赤ちゃん? いえいえ、これらも小さな大人のカタツムリたちなのです。


あとは、石の下や落ち葉の中から見つかる細長い殻を持つキセルガイや、

殻を持つことをやめてしまったナメクジもカタツムリの仲間。

一緒に観察してみましょう。

キセルガイの仲間

チャコウラナメクジ

梅雨とはいえ、晴れてカタツムリに出会えない日もあります。

そんな時は、これを探してみましょう。

食み跡

何だかギザギザウネウネしていますね。なんだと思いますか?


実はこれは、カタツムリの食事痕。食み跡(はみあと)とも呼ばれます。

苔むした木の表面、案内看板、ガードレールなどで見ることができます。

歩きながら、表面を削り取るように食べているのです。

プラケースや窓ガラスなどを這わせて裏側から見ると口の形や歩き方がよく分かります。

食み跡を見つけたらカタツムリもその近くにいるかもしれません。

葉の裏のミスジマイマイ幼体

葉っぱの裏や木の隙間、出っ張った石の下など日陰を探して休んでいるはずです。

殻に引っ込むことで、しっとりした体を守っています。

カタツムリの名前の由来を調べると、「円い笠」を表しているようです。

殻に引っ込んだ様子を「かさじぞう」に出てくるあのかさに見立てたのでしょうか。


雨の6月。

かぷかぷっ子は傘を、カタツムリは笠を持ち、元気に活動しています。


さかでぃ



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【さかでぃ:プロフィール】

自然や環境のメッセージを人に伝えるインタープリター。

幼少期は虫捕り少年。

大学で水産学や動物生態学を学ぶ中で

科学コミュニケーションに興味を持ち、環境教育の道へ。

現在は、一児の父としてかぷかぷに参加中。

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