
かぷかぷ山のまなびば



「かぷかぷ山のまなびば」開催への思い
NPO法人かぷかぷ山のようちえん 代表 小川かなえ
わたしが、新卒から8年間勤めた会社員を辞めて、森のようちえんの保育士に転身したのは、ある森のようちえんの勉強会がきっかけでした。
自然の中で耳を澄ましてみる時間。集まったこどもにかかわる仕事のひと、そうでなくても興味がある人たちとの出会いと語らい。普段の生活や仕事の中ではなかなか取れない、自分自身と向き合い、出会い、ともにまなび、語らう時間。
一日を通して、まるごと、「あ、わたしはこのままでいいんだ」と肯定されたような気がして、自分のやりたいことの方へ向かって、前に進む勇気をもらったのを覚えています。
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2017年の春に、東京の青梅で、0歳からの親子が自然の中で定期的に遊べる場、かぷかぷ山のようちえんを立ち上げました。わたし自身も1歳の双子の娘とともに育ちあっています。
お世話になっている青梅の自然は、どこも長年地元の人たちが大切に、時には戦って、守ってきてくださったものです。どなたも、こどもたちがその自然で遊ぶことを喜んでくださり、力を貸してくださっています。また、畑仕事、落ち葉かき、干し柿などの、昔ながらの自然とともにある暮らしも教えてくださっています。
通ってきてくれている親子は、0歳から幼稚園入園までのちいさいこどもとお母さんたち。それぞれ、ワンオペ育児、祖父母からも遠いアウェイ育児、共働き育児などなど、現代の子育てが抱えるいろいろな大変さを背負っています。そんな中でも、みんな、自然の中でこどもたちとあそび、昔ながらの畑仕事や手仕事を楽しみ、自分自身も解放されて仲間と語らう時間を楽しみと、来てくれています。
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自分自身の経験からも、運営している親子の場を通しても。
こどもたちの育ちにとっても、こどもたちが遊ぶ自然にとっても。
そばにいる【おとな自身】が
満足して生きているか
いいつながりをもっているか
まなび成長していく場をもっているか
が大事だなと感じています。
ここ青梅、西多摩の地に、そういう場が作れたら。
こどもたちにとっても、自然にとっても、おとなにとっても、暮らしやすい場になっていくのではないかな。
そんな思いで、「かぷかぷ山のまなびば」の開催を決めました。
第1回の講師は、冒頭の勉強会で講師をしていた師匠、なおなおにお願いしました。
冬の御岳渓谷の冷たく澄んだ自然を感じ、自分自身に戻って、こどもや自然との関わりを深められたらと思っています。
第2回は、わたしたちの主宰するかぷかぷ山のようちえんに来て、自然の中での子育ての風景を感じてもらいながら、 こどもと親への思い、地域の自然への思いを深められたらと思っています。
このまなびばが、きてくれるみんなにとって、
自分と向き合い、いい出会いがあり、みながともに育ちあっていける場になったら嬉しいです。
こどもにかかわる仕事のひとは入りやすいと思いますが、それだけでなく、
会社員さん、子育て中のかた、将来自然のもとで子育てをしてみたいかた、学生さん、
こどもや自然にかかわる仕事についてみたいかたなど、どんな方でも歓迎です。
あなたのおもいを、一緒に育てる仲間になれたら嬉しいです。
まなびばは、自分とみんなで考えながらまなぶ場です。
まなぶことも、まなびば自体の在り方も、みんなでつくっていく場にしたいと思っています。
これからはじまる、「西多摩の自然の中で、子どもたちの育ちや関わりをまなぶコミュニティ」に、入ってみませんか?
2017年12月12日

